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糖尿病

糖尿病が一番こわい

高血圧・高脂血症・肥満などいろいろな生活習慣病をフルセットでお持ちのかたもいらっしゃいますが、そのなかでも糖尿病は、いわば生活習慣病の王様です。糖尿病は誰もがその名を知っている病気ですが、医師をしていると糖尿病の怖さを嫌というほど経験します。

 

知らない間に進行する

糖尿病は、その他の生活習慣病と同様に脳梗塞や心筋梗塞の原因にもなりますが、それだけではありません。下記のようにいろいろな障害ももたらしますが、いずれも初期~中期には全く症状がなく、知らない間に進行しているのがこわいところです。

 

治療が効果につながる

病気のなかには、どれだけ治療してもなかなか効果につながらない病気もあります。しかし糖尿病は治療を頑張ることで確実に効果をあげることができ、それを数値で知ることができます。数値がよくなれば、いろいろな合併症の発症や進行を抑えることができます。

 

糖尿病の合併症

〇免疫力が低下する

免疫力が低下するということは、あらゆる病気にかかりやすくなるということです。

 

〇傷が治りにくくなる

ほんのちょっとしたかすり傷がもととなって、傷口がひろがり最悪切断せざるを得ない場合もでてきます。

 

〇手足のしびれ、筋肉が動きにくくなる

神経の障害により手足がしびれてきます。なかなか治りませんし、痛みも感じにくくもなりますので傷があることにも気づきにくくなります。

筋肉を動かすのは神経ですから筋肉が動きにくくなることもあります。

 

〇ものが見えにくくなる

糖尿病で失明する場合があるのは有名ですが、それ以外にも白内障が早く進行する、目の動きが悪くなってピントは合っているのにものが二重に見える(複視)こともあります。複視はかなり不快で不便な症状です。

 

〇血液透析が必要になる場合がある

腎臓の障害により、血液透析が必要になる場合があります。糖尿病は血液透析の主な原因のひとつです。血液透析は週3回・1回3時間かかりますので、生活に大きな負担となってしまいます。

 

当院の診療方針

治療途中で投げ出してしまう患者さまも少なくないのですが、できる範囲内で構いませんので継続すべきです。糖尿病治療には診療ガイドラインがあります。多くの先生方が考え抜き、適宜改定しているガイドラインです。当院でもこのガイドラインに沿って診療してまいりますが、治療が面倒くさくなったらどうぞおっしゃってください。ひとりひとりに合わせた方法を考えていこうと思います。

 

当院ではヘモグロビンA1cが10分で測定可能な検査機器を導入いたしました。そのためほぼリアルタイムで糖尿病薬の種類と量を調整することができます。

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