ひとすみ眼科と内科のクリニック（令和２年６月１日開院）

日本人の５％が緑内障といわれています

ほとんどのかたは緑内障という名前を聞いたことがあると思います。失明するかもしれない怖い病気、というイメージをもたれているかたも多いのではないでしょうか。ですが４０歳以上の日本人の約５％、２０人に１人が緑内障ということがわかっており、けっして珍しくはありません。

 

初期の緑内障には自覚症状がない

緑内障は、視神経が少しずつすり減って、見える範囲（視野）が狭くなってきます。日本人の失明原因の第１位ですから怖い病気なのですが、本当に怖いのは、①初期には全く自覚症状がないこと、②すすんでしまった症状を改善することはできないことです。

 

しかし治療で進行するスピードは抑えることができるので、早期発見が重要です。そのため特に４０歳以上のかたは、自覚症状がなくても緑内障がないか検査しておく事をお勧めします。

 

眼圧だけではわからない場合が多い

人間ドックで眼圧を測ったかたも多いと思いますが、眼圧だけでは緑内障があるか見分けることはできません。緑内障と診断を受けたかたの７割は眼圧が正常値だからです。そのため緑内障の早期発見には、眼科的診察を受けるか、眼底写真を撮影する必要があります。

 

治療で進行抑制できることが証明されている

眼圧が正常値でも、さらに眼圧を下げると緑内障の進行を抑制できることがわかっています。点眼薬が基本ですが、レーザーや手術が必要になる場合もあります。

 

 

一度失った視野を取り戻すことができない病気ですので、４０歳を超えたら、定期的に眼圧検査・眼底検査・視野検査などの検査することをお勧めしています。