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生活習慣病と動脈硬化について

生活習慣病とは具体的には糖尿病、高血圧、肥満、高コレステロール血症、ニコチン依存症などの総称です。

 

なぜ治療が必要なのか

生活習慣病には症状がありません。しかし生活習慣病は動脈硬化をひきおこし、血管が細くなり、血液の循環が悪化し、脳卒中や心筋梗塞の原因となります。脳や心臓だけでなく、あらゆる血管と臓器の血液循環が悪化します。脳梗塞は身体機能の重大な低下をまねき、心筋梗塞は生命そのものを脅かします。そのリスクを下げるのが生活習慣病改善の目的です。

 

生活習慣病の改善は、まず日常生活の改善から。

とくに食事と運動をみなおします。と言いましても、なかなかよい方程式はないのが現実です。あまり食べていなくても太りやすい人、たくさん食べても太りにくいひと、様々です。まずは第一歩を踏み出していただき、その結果を一緒に話し合い、少しずつ改善していきましょう。ひとりひとりの現実に合わせたアドバイスをさせていただく所存です。

 

高血圧について~若い人の高血圧はとくに要注意

食事のなかでも塩分の管理が重要になります。味付けを薄味にしても、たくさん食べてしまうと結局かわりません。

 

高血圧のなかでも、50歳代以下の比較的若い男性で、収縮期血圧180以上になるようなかたは特に要注意だと感じています。

 

高コレステロール血症~若い頃の経験から

私がまだ20代の研修医の頃、コレステロール値が正常の10倍以上ととんでもなく高いかたが入院されました。しかし指導医は薬を投与しませんでした。半信半疑で経過をみていると、みるみるコレステロール値が下がっていきます。薬など使わなくても病院食のみで改善していったのです。食事療法の重要性を真に理解させていただいた症例でした。生活習慣病の改善に、食生活の改善はかかせません。

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